come-backer の日記

山本マサさんよりも長く現役を続けることが人生目標のアマチュアピッチャーが書いてます。

コーチング勉強会に参加してみた。

人材育成の手法としてコーチングが注目されはじめてから、ずいぶん経つと思う。私も3年ほど前に半年ほどトレーニングに参加したことがある。あれ以来、特にこれといった活動はしていなかったが、今回1日勉強会があるというので久しぶりに参加してみた。

午前の部は、企業経営者でもあるコーチングトレーナーからの講義。場を暖めるために受講生同士のハイタッチからスタート。見知らぬ人ばかりだったが、これで一気に距離が縮まったような気がする。講義は哲学的なことが中心で、すべてにおいて「何のために」を考えることが基本になっていたようだ。講師の「人間にとって一番愚かなことは意味を失うこと」というコトバからも、意味付けが自主的に行動するためのモチベーションとなり、流されない強さを持つことができると伝えたかったのだろう。

午後の部は、メイン講師からコーチングの要素や仕組みなど専門的な講義があり、コーチング実践。クライアントが話す時間は3分。その後に要約、承認、拡張質問をするのだが、これをやろうと思って話しを聞くと異常に頭が疲れる。正しくコトバを聞く、ポイントになるキーワードをひろう、身振りや表情の変化にも気を配る、相手の状態がよくなるための質問ポイントはどこなのかを探る、この他にもやるべきことは沢山あるんだろうが、これだけでもお腹いっぱい。クライアント3人しか相手してないのに、終わった後は頭がぼーっとなったよ。

他のコーチを見ていると、私とは違うポイントを拾って質問してる。当然クライアントの反応も違って、別の道に向かって話しが進んでいく。その行き先の善し悪しはわからないが、クライアントの行き先はコーチ次第なのかと思うとちょっと怖い面もある。

そういえば、この「質問」について気づいたことがある。クライアントが変わって違う話しをしているにも関わらず、前のクライアントで拾ったポイントと同じようなところを質問していた人が多かった。これはきっと聞き方の癖だと思う。自分の型があって、そこに人の話しをあてはめながら聞いてる。おそらくコーチ初心者ほどいつも同じ型しか使えなくて、上級コーチはクライアントのタイプによって型を使い分けて、クライアント中心のコーチングができるということなのだろう。本日の研修で、簡単に習得できるもんじゃないなっていうことがよくわかりました。

こんな奥の深いコーチングですが、マネジメント層は特に仕事で重宝する技術なので、学んでみてはいかが?