come-backer の日記

山本マサさんよりも長く現役を続けることが人生目標のアマチュアピッチャーが書いてます。

【読書感想】月魚/三浦しをん

古書業を営む幼馴染の若者ふたりのお話。幼少期に起きた事件が二人の関係を難しくさせ、惹かれあいながらも適度に距離を保ち続ける。

何かが壊れてしまうのを恐れて、核心に踏み込まない関係性がもどかしい。こう書いていると男女間の恋話のようだが、この若者二人はどちらも男性。

そちらには興味がないのでスルーだけど、古書の目利きを発揮する場面が感動もので、クライアントの気持ちに寄り添う仕事ぶりは、仕事論としても読める一冊かも。

月魚 (角川文庫)

月魚 (角川文庫)